トピック
当社は北海道帯広市に会社を構えていますが、ここ数年の暑さはやはり異常です。
2025年の2月には全国ニュースでも取り上げられた一晩で1mを超える大雪が降った帯広ですが、あんなに寒かった冬から僅か5か月ほどで35℃に迫る猛暑日が続いています。
建設業を営む当社は屋外の作業も多く、皆さん同様この暑さには相当手を焼いています。
そこで従業員の熱中症対策として、ファン付きヘルメット「セフメット」を導入しました。
作業時は外気温に応じて、空調服とこのヘルメットで暑さを乗り切りたいと思います。
とはいっても熱中症にならないためには「適度な休憩」と「水分・塩分の補給」「日々の体調管理」が大切です。
令和7年6月からは熱中症対策の強化の義務が労働安全衛生規則に追加されています。
皆さんも体調にはくれぐれもお気をつけて、暑すぎる夏を乗り越えていきましょう!
タジマ セフメット 製品HP リンク
音更町にある道立公園内の水遊び施設の改修工事が行われ、当社にて防水工事の施工を実施しました。
施工面積は合計1100㎡以上となり当社の施工分だけでも2ヶ月間に渡る工期となります。施工範囲は撤去後新設された部分および既設改修部コンクリートへの塗膜防水材の塗布、そして保護層となるモルタルの打設・左官仕上げとなります。
当社で実施する施工面の大半は最終的に塗布される仕上げ材により見えなくなってしまいますが、防水層による流水の保水性や構造物の耐久性向上、水勾配や仕上がりの造形は保護層モルタルで形作られるため、慎重な施工を行いました。
旧施設の取壊し後 新設された源泉設備のコンクリート躯体(当社施工前)
既設躯体のまま改修する水流れ部(当社施工前)
清掃および下地処理状況
施工にあたり既設改修部の防水材塗布面を高圧水洗浄により清掃していきます。長きにわたり使用されていた施設のため、泥や砂の堆積や植生物が生えていたため防水材の付着を阻害しないよう取り除いていきます。
清掃後は欠損部の補修等を行い、プライマーを全面に塗布します。
塗膜防水材の塗布
標準使用量を塗布するため割付けを行い、コンクリート躯体全面にポリマーセメント系塗膜防水材をコテ塗りしていきます。
保護層モルタルの打設
塗膜防水材の硬化後、防水材の保護層としてモルタルを打設していきます。設計厚さや水勾配を確保するため、打設前にあたり出しを十分に行いました。
打設量が多量となるためレディミクストモルタルをアジテ―タ車で搬入し、スクイズポンプで圧送・打設しました。
モルタルの仕上げ
金コテやフレスノ・トンボなどで事前に配置したあたりを基準にしながら平坦に仕上げます。硬化後のひび割れを抑制するため、仕上げ補助剤兼被膜養生剤を散布しながら押さえていきます。
狭隘部や造形部の左官仕上げ
部分的にモルタルが仕上げ面となる所は刷毛引き仕上げとなります。ハンチ部や面造形となる箇所はモルタルを現場練りして、慎重に角出しや角度・高さの調整を行いました。
各工種の仕上げ状況
写真奥のカーキ色の部分は最終仕上がり面(専門業者による施工)・中間のライトグレー色の部分は保護層モルタルまで・手前の黒色の部分は塗膜防水材塗布までとなります。
当社の施工は写真中間の保護モルタル打設仕上げまでとなります。
当社施工分で見えるところ
本改修工事で施工した部位の大半は他社による透水性舗装材の仕上げとなり、当社で施工した部分のほとんどは見えなくなりますが、一部に当社の仕事の跡が見れるところがあります。
水遊び施設は音更町の十勝エコロジーパーク内にあります。素晴らしい施設ですので夏場など遊びに行かれた際は思い出していただければ幸いです。
最後になりますが、当社に施工の依頼を頂きました永光建設㈱様に感謝申し上げます。
帯広市内の学校施設の外構工事において、外部水飲み場の新設工事を行いました。
当社では水飲み場の躯体コンクリート仕上げと外装タイル貼付け、吹付け塗装の施工を実施いたしました。
6月下旬ながら30℃近い猛暑の中、児童がデザインしたスケッチをもとに各種施工を行いました。
躯体コンクリートの仕上がりとタイル貼付け墨出し状況
貼付け面の不陸調整を行い、タイルを貼り付けやすいように墨出しを行います。
外装タイル貼付け状況
児童のデザインをもとにタイルを貼り付けていきます。気温が高く接着剤の乾きが早いため、貼り間違いが無いよう慎重かつスピーディーに貼り付けます。
タイル貼付け完了
大空をイメージしたデザインです。翌日にタイルの接着を確認し、目地材を充填しました。
吹付け塗装状況
タイル面が汚れない様、マスキング養生を入念に行いスプレーガンで塗装していきます。
外装タイル・塗装仕上げ完了
当社施工分の作業が終わり、この後 設備屋さんが蛇口などの水道部品を取り付けて水飲み場の完成となります。
タイル模様や仕上がりの色は児童たちがデザインを募り、生徒会で決めたデザインだそうです。
生徒の皆さんに長く使っていただき、成長を見守ってもらえれば当社としても幸いです。
十勝管内北部の神社より問い合わせいただき、鳥居の断面修復と はく落防止シート貼付けによる補修を施工しました。
当社では以前、鳥居の炭素繊維補強工を実施しましたが、今回は別の神社となります。
着工前
表面のモルタル面に経年劣化によるひび割れが多数発生しており、一部にモルタルの浮きが確認できます。
劣化部の斫り
打音検査により浮きや剥離している部分をマーキングし電動ピックで斫り落としていきます。新たな浮きを発生させない様慎重に斫っていきます。
ポリマーセメントモルタルによる断面修復
斫り落とした断面をポリマーセメントモルタルで左官補修していきます。
ガラス繊維シートの貼付け
冬季は厳しい風雪にさらされ凍害などにより早期に再劣化するおそれがあり、参拝者が通る場所のためモルタル片の落下による第三者被害の予防保全措置として はく落防止工の施工をします。
専用樹脂を塗布してガラス繊維シートを鳥居の全面に貼り付けていきます。
ガラス繊維シートの貼付け完了
エアーの巻き込みや端部の浮きが無いよう脱泡しながらシートを貼り付けていきます。
補修完了
シート貼付け後、保護塗装を塗布し補修完了となります。地域の皆様に末永く安心して参拝していただければ当社としても幸いです。
コンクリート構造物の表面についた軽微な傷の補修・色合わせ
補修前
埋め戻し時にバックホウで擦ってしまった傷が複数ありました。
大きな衝撃が加わった形跡無く、浮きやひび割れも無かったので傷の表面のみを薄塗用の材料で左官補修していきます。
補修材コテ塗り完了
薄塗りでも剥離しにくい特殊な補修材を使用しています。表面の汚れを清掃してから補修材をコテで塗布しますが、補修痕が大きくならない様できるだけ小さく塗り付けていきます。
この時点では補修部の色のトーンは近いもののコンクリート独特の模様が無いため補修痕は目立ちます。
色合わせ完了
コンクリート用塗料と複数の顔料を使用しコンクリートの模様や色味を塗り重ね、未補修部との質感を調整していきます。コンクリートは一見するとみんな同じような色や模様に思われますが、それぞれの構造物に多種多様なパターンがあります。そのため補修や色合わせ作業は構造物や現場状況に合わせて臨機応変に対応する必要があります。
補修部アップ
当社では軽微な補修から調査診断が必要なものまで、コンクリートの様々な不具合に対応します。道内どこでも対応しますので まずはご相談ください。