トピック
音更町にある道立公園内の水遊び施設の改修工事が行われ、当社にて防水工事の施工を実施しました。
施工面積は合計1100㎡以上となり当社の施工分だけでも2ヶ月間に渡る工期となります。施工範囲は撤去後新設された部分および既設改修部コンクリートへの塗膜防水材の塗布、そして保護層となるモルタルの打設・左官仕上げとなります。
当社で実施する施工面の大半は最終的に塗布される仕上げ材により見えなくなってしまいますが、防水層による流水の保水性や構造物の耐久性向上、水勾配や仕上がりの造形は保護層モルタルで形作られるため、慎重な施工を行いました。
旧施設の取壊し後 新設された源泉設備のコンクリート躯体(当社施工前)
既設躯体のまま改修する水流れ部(当社施工前)
清掃および下地処理状況
施工にあたり既設改修部の防水材塗布面を高圧水洗浄により清掃していきます。長きにわたり使用されていた施設のため、泥や砂の堆積や植生物が生えていたため防水材の付着を阻害しないよう取り除いていきます。
清掃後は欠損部の補修等を行い、プライマーを全面に塗布します。
塗膜防水材の塗布
標準使用量を塗布するため割付けを行い、コンクリート躯体全面にポリマーセメント系塗膜防水材をコテ塗りしていきます。
保護層モルタルの打設
塗膜防水材の硬化後、防水材の保護層としてモルタルを打設していきます。設計厚さや水勾配を確保するため、打設前にあたり出しを十分に行いました。
打設量が多量となるためレディミクストモルタルをアジテ―タ車で搬入し、スクイズポンプで圧送・打設しました。
モルタルの仕上げ
金コテやフレスノ・トンボなどで事前に配置したあたりを基準にしながら平坦に仕上げます。硬化後のひび割れを抑制するため、仕上げ補助剤兼被膜養生剤を散布しながら押さえていきます。
狭隘部や造形部の左官仕上げ
部分的にモルタルが仕上げ面となる所は刷毛引き仕上げとなります。ハンチ部や面造形となる箇所はモルタルを現場練りして、慎重に角出しや角度・高さの調整を行いました。
各工種の仕上げ状況
写真奥のカーキ色の部分は最終仕上がり面(専門業者による施工)・中間のライトグレー色の部分は保護層モルタルまで・手前の黒色の部分は塗膜防水材塗布までとなります。
当社の施工は写真中間の保護モルタル打設仕上げまでとなります。
当社施工分で見えるところ
本改修工事で施工した部位の大半は他社による透水性舗装材の仕上げとなり、当社で施工した部分のほとんどは見えなくなりますが、一部に当社の仕事の跡が見れるところがあります。
水遊び施設は音更町の十勝エコロジーパーク内にあります。素晴らしい施設ですので夏場など遊びに行かれた際は思い出していただければ幸いです。
最後になりますが、当社に施工の依頼を頂きました永光建設㈱様に感謝申し上げます。